「不動産のプロとして、何をもって“実⼒”といえるのか?」
宅地建物取引⼠という国家資格だけでは測れない、 実務で求められる判断⼒や顧客対応⼒を、明確な“ものさし”で測定・評価する仕組みが求められていました。
こうした現場の声を受け、2015年に第1回不動産流通実務検定“スコア”がスタート。
以来、業界内外の⽀持を受け、年1回の恒例の検定として定着しつつあります。
当センターは、1980年の創設以来、不動産流通業界における⼈材の育成に取り組んできました。
また、⼀般消費者や業界の⽅々からの相談に年間5,000件以上対応しており、不動産取引の現場において留意すべき実務的な知識やノウハウを蓄積しています。これらの資源と不動産コンサルティング技能試験の実績を⽣かし、本検定“スコア”では安全・安⼼な不動産取引を実現するための実務的な問題を作成しています。
業界においてニュートラルな⽴場にある当センターの「経験」「資源」「ネットワーク」、これらすべてを注ぎ込んだ、不動産業に携わるすべての⽅を対象としたリスキリングのためのツールが“スコア”です。
不動産流通実務検定“スコア”は、業界団体全体の教育研修・リスキリングの充実を推進する取組みとして、国⼟交通省が後援しています。
“スコア”は、公益社団法⼈⽇本不動産学会の表彰制度である「2021年度(第28回)業績賞」において、「⽇本不動産学会⻑賞」を受賞しました。
同賞は新機軸を打ち出した不動産事業やそれにかかわる制度の創設など、幅広い対象の中から優秀な業績を顕彰することを⽬的として1994年に創設され、学際的な学術研究分野である不動産学の観点から⾒て特に優れた業績に授与されるものです。
スコア推進協議会にて⼤⼿及び中⼩事業者が⼀丸となり業界全体のレベルアップに取り組んだ結果、過去9回の累計受検者数が約1万1千⼈を超えるに⾄った先駆性、スコアe ラーニングなど不動産流通事業者が従業者等の教育研修に利⽤しやすい仕組みを提供している点、また、コンプライアンスに関する出題⽐率を今後⾼めることで、業界における従業者の倫理意識向上に関する取り組みの⽀援拡充が期待できる点を⾼く評価いただきました。
推進センターは、今後も“スコア”の⼀層の普及及び充実を推進していきます。